スチューデント・ライフサイクルサポートセンターの役割

2025年4月より、前センター長・川嶋太津夫先生の後任として、スチューデント・ライフサイクルサポートセンター(SLiCSセンター)のセンター長を拝命いたしました。どうぞよろしくお願いいたします。
大阪大学では、2022年から始まった第4期中期目標期間に加え、その先を見据えた中長期的な経営ビジョン「OUマスタープラン2027 ―生きがいを育む社会を創造する大学へ―」を策定しています。このプランを契機として、「学部から大学院までを見通した教育体制の構築」を目指し、教育に関するDXを推進しており、その実現に向けて2022年4月にSLiCSセンターが発足しました。本センターは、令和4年度 教育研究組織改革分(組織整備)概算要求「入学前から卒業後の学生一人ひとりの情報を統合し一体的に支援するStudent Life-Cycle Support体制の整備」の支援を受けております。
SLiCSセンターは、「本学の学生に関する、入学前から在学中、卒業および修了後までの教学データを蓄積・管理・分析・活用し、個別最適な教育・学習支援を全学的に実現するとともに、本学の中長期的な教育成果を可視化すること」をミッションとしています。組織として、3つのポリシーに対応する高大接続部、入試広報・入試開発部、教学支援部、教学DX部、教学質保証部、キャリア教育部、そしてそれらを支える教学IR・教学データ基盤部の計7部で構成されています。
これまでの取り組みとして、学籍情報や成績・GPA情報、入学時アンケート、卒業・修了生アンケートなど、学生に関する多様なデータを統合し、データ可視化ツールを活用することで、修学状況を大学全体、学部・研究科、学位プログラム、学生個人といったさまざまなレベルで把握できるようにしてきました。また、学生一人ひとりのニーズに応じた学修およびライフサイクル支援を目的に、データ駆動型学生支援システム「SLiCSシステム」の開発も進めています。
教育DXの推進にあたっては、教育・学習データの基盤整備、分析、そして実践的活用が不可欠です。SLiCSセンターがその中核を担い、各部局と連携しながら、大阪大学における教育DXを加速させてまいります。
今後とも、学内外の皆さまからのご指導・ご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2025年7月吉日
大阪大学スチューデント・ライフサイクルサポートセンター長
村上 正行
教育基盤(知性あふれる人材を持続的に育成する教育環境の設備)未来の様々な社会課題に挑戦する力強い人材を輩出
OUマスタープラン2027(抜粋)