質保証への学生参画
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学習者中心の教育(learner-centered teaching)へのパラダイム転換によって、学習は学生中心、学習は生産するもの、知識は構成・創造・獲得されるものという認識が世界的に共通化しつつあります。
学生が主体として多様な生産(学習成果の獲得)に参画することによって「学生の学び」が生まれ、また学習当事者である学生の体験にもとづく意見を、大学が公に検証する責任を果たすことによって「大学の学び」が生まれます。
学生は、著名なチューニング・プロジェクトにおいて、質向上サークル(The Tuning Quality Development Circle)に示されたようなダイナミックな循環の当事者であり、学習主体として教授・学習活動・評価の組織化に不可欠の存在です。
大阪大学では、学位に見合った資質・能力を実際に身につけることを学生が自覚してその獲得に参画し、大学は学生をその目的達成のための共同体の一員と位置づけ、大学全体・学位プログラム・科目レベルの各次元で、アンケート調査や学生インタビューなどの参加機会を設けて、質保証への学生参画に取り組んでいます。