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2023.12.20
  • 報告

SERUシンポジウム参加報告(23/11/17@広島大学)

2023年11月17日に広島大学・オンラインのハイブリッドで開催されたSERUシンポジウム『研究大学の未来を創る学生の声』に参加し、本学のこれまでの成果を報告しました。当シンポジウムでは、国内外の研究者が参加し、各大学におけるSERU学生調査の成果をもとに、研究大学の教育、研究、大学支援、大学の役割や課題などについて議論が展開されました。 当センターからは、「ビジョンの声:大阪大学におけるSERUとGradSERUを通じた学生の視点からの将来の課題」と題して、教学IR・教学データ基盤部の中口悦史教授と教学質保証部の陳麗蘭特任助教が報告しました。中口教授は本学におけるSERUの歴史、SERUに関連する学内組織である当センターの概要とSERUの実施状況などについて紹介し、陳助教はSERUデータの統計分析に基づいた本学における学生の学習経験と本学の教育に関する今後の課題について、詳細な報告を行いました。 他には、SERUコンソーシアムで中心的な役割を果たしているカリフォルニア大学バークレー校のIgor Chirikov先生が「SERUコンソーシアムとSERU調査の紹介」というタイトルでバークレーからオンラインで発表を行いました。そして、同大学のJohn Douglass教授が「学生の参加を探求し改善するモデル」に関する報告を行い、収集されたデータの深い解析とその結果、そしてgradSERUを日本の大学で展開する利点について述べました。 カリフォルニア大学バークレー校のリサーチ・アソシエートであり、元広島大学理事・副学長の渡邉聡教授が「日本の高等教育の課題」について講演しました。また、文部科学省高等教育局の担当者である花田大作課長補佐は、全国学生調査を担当しており、その調査について詳細なデータをもとに、既に3回実施されている結果について講演しました。最後に、広島大学では、梅下健一郎主幹がSERUの傾向や広島大学での展開方法、今後の利用方法に関する報告を行い、グローバル化推進室・室長の堀田泰司教授が広島大学の今後の課題について、広島大学総合戦略室の渡邉恵准教授が「社会階層のレベルによる大学への帰属意識の違いとそれに関する学問活動の経験差」について説明しました。 講演後にはパネルディスカッションが行われ、学生調査の重要性やデータの活用方法、大学のSERUに対する期待の明確化の必要性などが議論されました。本学では、現在SERU調査を実施中であり、国際的に通用する教育の質保証のために積極的にSERUデータを収集し、最新のデータをもとに国際比較を行い、本学の教育の課題と将来の方向性を明らかにする努力が続けていきます。