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2024.12.13
  • 報告

EDUCAUSE Annual Conference 2024参加報告(24/10/21-24)

10月21日から24日にかけてアメリカのサンアントニオで開催されたEDUCAUSE Annual Conference 2024に参加しました.

EDUCAUSEは高等教育におけるテクノロジーとデータの戦略的活用を推進する非営利団体で,Annual Conferenceには世界40カ国から約7,500名が参加しています.SLiCSセンターからは,竹村副センター長・特任教授,教学IR・教学データ基盤部の長瀧教授,仲谷准教授 ,教学DX部の白井准教授 (兼任),浦田准教授 (兼任)が参加し,生成AIを含む最新のテクノロジーを活用した実践や,プライバシー保護と教学データの利活用の双方を確立するための戦略について,情報収集を行いました.

Student Success(学生一人ひとりが自身の目標達成のために成長する)のために,教学データを利活用したダッシュボードの実現やそれを生かした教育サポート環境・ツール・組織体制の内容,および,そうした環境における倫理的課題やデータガバナンスについて,各大学の取り組みが紹介されました.

EDUCAUSEコミュニティが来年のトップ10に選んだ項目が発表される”2025 EDUCAUSE Top 10“では,Restoring Trust(信頼の回復)が提示されました.アメリカでは大学に対する信頼が揺らいでいることが大きなニュースになっています.そうした背景から,プライバシーや高等教育機関のデータについての安全性を確保しながら情報公開やコラボレーションの維持も行うことの重要性,そして何より機関を支える「人々」への信頼を高めることの重要性が強調されました.

また,大学ICT推進協議会(AXIES)が日本人参加者向けイベントとして開催した現地交流会にも参加し,EDUCAUSE首脳陣および日本の各大学との意見交換も行いました.

SLiCSセンターでは,こうした機会で得られた情報を,個別最適な教育および学修・学生支援や,教育・学修成果の可視化へ役立てていきます.