キャリア形成エコシステムの構築
CONCEPT
学部生、博士前期学生、博士後期学生と多彩な教育課程にある学生、そして多様なバックグランドをもつ学生が大阪大学で勉学や研究に励んでいる。学生が進む進路も多彩で、企業やアカデミアで活躍するのみならず、政策立案を担う人材となる人もいれば自ら起業する人もいる。母国に帰国して将来国を担う人材となる人もいる。すべての人の希望を満たすキャリア形成教育は難しいが、できるだけ多くのニーズを取り入れたDiversityに富んだキャリア形成に資する教育コンテンツを作っていくことが重要である。
このためには、学生のキャリア形成動向をできるだけリアルタイムに近い形でキャッチして、それをもとに新たなキャリア形成教育を構築するというキャリア形成エコシステムの構築が求められる。卒業生、修了生のキャリアもデータベース化し、そのキャリアに進むきっかけとなったことを調べ、よりよりキャリア形成教育を行うべく日々改善することが大切である。
CONCEPT
- キャリア形成動向の調査
企業等団体や同窓会組織など様々なステークホルダーと連携して阪大生のキャリア形成動向に関する調査を実施する。具体的には、一斉メール配信システムを用いてステークホルダーや卒業生、修了生、在学生に対してオンライン調査を実施する。 - データに基づく最適なキャリア形成教育の提供
調査データの分析を通して阪大生にとって必要なキャリア形成教育や支援プログラムを企画する。また、効果検証と評価改善を繰り返し、教育プログラムの内容を最適なものへと洗練させていく。
COLLABORATOR
渡邉尚美(パナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社 リクルート&キャリアクリエイトセンター 採用部 タレントエクスペリエンスデザイン一課 課長/大阪大学 キャリアセンター 招へい研究員)
PUBLICATION
家島明彦.(2019).国立総合大学の教養教育におけるキャリア教育科目の開発. 永作稔・三保紀裕(編)『大学におけるキャリア教育とは何か―7人の若手教員による挑戦』 ナカニシヤ出版 (Pp.3-28)
Banda, K., Ieshima, A., & Otsuka,K. (2021). Career Development Style of Japanese University Students: A comparison of universities with different levels of admission difficulty. Indian Journal of Career and Livelihood Planning, 9(1), 35-50.